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キタオン

2014年08月号 vol.8

THE林’sの体たらくPOP(大衆性)

2014年09月03日 18:12 by kato-takuya
2014年09月03日 18:12 by kato-takuya

生きとし~♪いけ~るすぅべぇてぇのぉものぉ~うえ~♪

 

あっそそぐ~ひか~りとぅかんげぇ~♪

 

どうもこんにちは。林’s加藤です。

今月もひとつ、よろしくお願い致します。

私も生きとし生けるものなもんで、もれなく光と影に照らされたり、埋もれたりしている訳ではございますが、

8月はそりゃあもうよく照らされましたよ。光という光に。主に太陽光ですけども。

 

お盆は、先祖を慈しむこともせずRSRに行きましたしね。

6年連続で見に行ってるんですから、20代になってから先祖を足蹴にしてばかりですよ。

でもきっと我が先祖は千の風になってボヘミアンステージ上空あたりをを吹き渡っているに違いないので、

大丈夫でしょう。ムッシュのサティスファクションを聴いて、末裔の不徳を許してくれよ。

 

 

しかしながら、RSRこそ正しく光ですな。

我々、音楽を志すものからいえば。

 

大きなステージに注ぐ脚光。

年1回の祭典に熱狂する観客の視線を一身に浴び、

わが生涯の分身たる楽曲を、全身で表現するわけである。

これを目指さずして一体何を目指すのか、という気もするが、それだけでもないかもしんない。

 

今年は何が良かったかな。

salyu × salyuは圧巻だった。あのサンプリングだらけの音源を生身の人間で

再現すんだから恐ろしいよ。

音源は断片化されたサウンドが、謎の規則性を持って動き回ってる感じあったけども

それが生身の人間が再現することで、生命力を得て何だか人智を超えた自然現象のような音楽だった。

つまり、訳がわかんねぇってことなんだけどね。さすがのコーネリアス。

 

あんな音楽をやってみたいですが、あれはあまりPOPじゃないかもしんない。

 


RSR以外でも太陽光は私に燦々と降り注ぎましたよ。

植物ならみるみると成長するところですが、アラサ―に足を踏み入れた

ただの中年予備軍なので、こんがりと肌が茶色くなっただけでした。

 

北海道は苫小牧市にて、『活性の火’14』というフェスの様なものに出演させていただきました。

 苫小牧のエルキューブと言うライブハウスと、苫小牧市や地元企業が共同で主催した、

地域密着なイベントでした

 

 

実は私が苫小牧出身者で、エルキューブにも何度かお世話になっている兼ね合いで

出演させて頂いたのですが、

スペシャルなゲストに、向井秀徳アコエレ、50回転ズ、cinemastaff、FOLKS、とメジャーアーティストが出演しており、

苫小牧出身の私からしても、地元でこのメンツはすげぇなぁ、と思ったのでした。

 

市の協力をしっかりと取り付けて、エルキューブでの人脈も活かし、

しっかりと下準備をした実行委員会の面々は本当にすごいなぁと思います。

現状の苫小牧の中心街は本当に錆びれていて、活性の火が行われている裏で、

また一つ地元では大きい(大きかったという方が正確か)商業施設が閉鎖されるという状況であり、

駅前に介護施設が建設されるという、若者の熱気とは真逆の発展を遂げようとしている現状ですから、

何かこういった大きな動きが、何かしらの地殻変動を起こすような力にはならないもんかな、と考えるのです。

 

音楽作品や、モノを作り出して感動を生む行為も素晴らしいけれども、

こういったイベントの企画、運営も、立派な『作品』であり、

なまじ一人ではできない事なので、単独で生み出す芸術作品よりも大きな労力を費やす可能性もある訳である。

非常に尊い作品であるように思う。

熱意が熱意をよんで生み出されたそれは美しい。

 

 

そして、打ち上げで食った魚は美味かった。

魚最高。

 


『活性の火』とはよく言ったもので、不感症で強張った僕の中にも、

なにかしらの火が灯った感じがあった。やらねばならん、というような。

これを消さないようにがんばらなあかん。

 

 

今回はこの辺で。POPsのことまるで書いてないけど、許してね…。 




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